リフォーム会社といえば、これまではハウスメーカーと工務店しかありませんでした。
しかし、近年では家電量販店のリフォーム部門が急成長しており、リフォーム業界でも大きな注目が集まっています。
その中でも、飛躍的な成長を遂げているのがヤマダ電機のリフォームです。下表は、2023年のリフォーム売上げランキングです。
1位 | 積水ハウスグループ | 1659.0 億円 |
2位 | 大和ハウスグループ | 1548.2 億円 |
3位 | 住友不動産グループ (新築そっくりさん) | 1167.0 億円 |
4位 | 積水化学工業グループ | 973.0 億円 |
5位 | ヤマダホールディングス | 836.1 億円 |
6位 | ミサワホームグループ | 700.4 億円 |
7位 | 住友林業グループ (住友林業ホームテック) | 661.1 億円 |
8位 | エディオン | 619.7 億円 |
9位 | 旭化成リフォーム | 544.0 億円 |
10位 | ニッカホームグループ | 543.8 億円 |
(参考:リフォーム産業新聞 住宅リフォーム受注数ランキング2023 より)
なんと、トップ10に家電量販店が2社もランクインしています。
特に、ヤマダホールディングスは前期だけで全国に12店を開業し、過去2年間で計29店舗を開設しており、前年比で15%増の836.1億を売上げています。
筆者は長年に渡ってリフォーム業界の動向を見てきましたが、数年前ではこのような状況は考えられませんでした。
一方で、Google検索で「ヤマダ電機 リフォーム」と検索すると、下記のような関連ワードが表示されます。
なんと、上位に表示されているのが「失敗」というキーワードです。
リフォームは人生の中でも大きな買い物なので、悪い評判を目にするとどうしても気になってしまいますよね。
そこで、この記事ではリフォーム会社の元社員である筆者が中立的な立場から『ヤマダ電機リフォーム』の特徴やメリット・デメリットについて分析するとともに、実際にヤマダ電機でリフォーム工事をした人からの評判や口コミ情報についてまとめました。
家電量販店でのリフォームを検討している方にとっては役立つ情報が満載なので、ぜひ最後までご覧ください。
- 『ヤマダ電機リフォーム』の特徴やメリット・デメリット
- ヤマダ電機の「失敗」という口コミが本当なのか
- ヤマダ電機のリフォーム金額は相場と比べて安いのか
- リフォーム費用を抑えるためのコツ
ヤマダ電機の会社概要
順位 | 企業名 | 売上高(億円) |
---|---|---|
1 | ヤマダHD | 16,193 |
2 | ビックカメラ | 8,340 |
3 | ヨドバシカメラ | 7,530 |
4 | ケーズHD | 7,472 |
5 | エディオン | 7,137 |
6 | ノジマ | 5,649 |
7 | 上新電機 | 4,095 |
8 | コジマ | 2,975 |
9 | ラオックス | 681 |
10 | アプライド | 439 |
業界動向サーチ:家電量販店業界 売上高ランキング(2021-2022年)
ヤマダ電機は、群馬を拠点に全国展開している家電量販店であり、売上高は全国No.1です。
会社名 | 株式会社ヤマダデンキ |
---|---|
本社所在地 | 〒370-0841 群馬県高崎市栄町1番1号 TEL:0570-078-181 |
代表者の役職・氏名 | 代表取締役社長 上野 善紀 |
事業内容 | 家電・情報家電等の販売及び住まいに関する商品販売 |
資本金 | 100 (百万円) |
設立年月日 | 2020年4月1日 |
決算期 | 3月31日 |
リフォームについては、『ヤマダシアワセリフォーム』という名称で展開しており、全国47都道府県にて工事を受付けています。
ヤマダ電機リフォームの評判・口コミ
引用元:オリコン顧客満足度調査の概要(戸建てリフォームランキング)
まずは、実際にヤマダ電機でリフォームをした人からの評判・口コミを見ていきましょう。
オリコンでは、リフォーム会社に関する満足度調査を毎年実施しており、大型リフォーム部門・マンションリフォーム部門・戸建てリフォーム部門に分けて調査結果を発表しています。
良い評判・口コミ
トイレの手すりの位置など細かく聞いてくれ希望通りにしてくれた。 営業方の不満を言ったら、担当をすぐに変えて頂き、その後の対応がよくリフォームがスムーズにいった。(60代以上/女性) | |
洗面所とトイレのリフォームでした。洗濯機、便器の入れ替えと壁紙張り替えが同時にできたのは良かった。(60代以上/女性) | |
営業の方・お店の方(他 お店舗でも)がとても親切で、優しい対応で安心しました。 設備が新しくなって気持ちよく生活できる。価格が安いと感じた。施工業者の技術がいいと感じた。(60代以上/女性) | |
価格が安く、仕上がりも良かった。こちらの希望をよく聞いてくれて、提案力もあり満足しています。(60代以上/男性) | |
コストパフォーマンスが良かった。営業担当が良かった。トラブル対応も良かった。(60代以上/男性) | |
仕上がりが極端に悪く苦情を言ったら、再施工(一度工事後のものを全て撤去してやり直し)してくれた。(60代以上/男性) |
(引用元:オリコン顧客満足度調査 ヤマダ電機リフォーム)
悪い評判・口コミ
浴室の壁がマグネットになっている事を営業担当者が知らなかった。鏡が思ったより小さく、撥水性があれば良かった。(60代以上/女性) | |
施工後、工事担当者が帰った後、明らかに施工中のミスによる大きな傷が見つかった。ミスは誰にでもあることなのだから、その時に言って欲しかった。(40代/男性) | |
お風呂のリフォームで今までより広くしたかったのに(広くなりますよって言われたのに)今までより狭くなってしまったのでもう少し色々提案してほしかった。(50代/女性) | |
安請け合いしすぎで、業者との連絡不足、工事、片付けも雑でほとんどがやり直しでした。後悔しかありません。(50代/女性) | |
リフォーム部分は綺麗に仕上げているが、リフォームしていなかった窓枠等に作業したタイルの破片等が残っていた。全体的な清掃に疑問符が残った。(60代以上/男性) | |
完成後の最終精算を行う旨だったが、その精算がなかった。見積金額どおりの支払いで、不足だったのか、余ったのか未だに不明。(60代以上/男性) |
(引用元:オリコン顧客満足度調査 ヤマダ電機リフォーム)
ヤマダ電機の口コミ・評価まとめ
オリコンの顧客満足度調査を見ると、賛否両方の意見がありました。
良い口コミ内容は以下の通りです。
- 店頭スタッフや営業担当者が一生懸命対応してくれた。
- リフォーム金額が安い。
- クレームに対して真摯に対応してくれる。(担当変更、手直しなど)
良い意見では、担当者について「親切で優しい対応」・「真面目で誠実」・「一生懸命に希望を聞いてくれる」という声が目立ちました。
価格については「安かった」という意見が多く、コストパフォーマンスの高い工事ができて満足しているお客様がほとんどでした。
また、担当者や施工品質において不満があった際には、担当者の変更や工事の手直しなど、真摯に対応している様子が伺えます。
一方で、悪い口コミ内容は以下の通りです。
- 営業担当の知識が乏しい。
- 説明内容や提案内容に間違いがあった。
- 施工業者の管理ができていない。
- 施工不良が見受けられた。
施工管理のミス
筆者が一番気になったポイントは、「施工管理の不手際が多いこと」です。
一般的なリフォーム会社では、工事担当者が厳しい目で品質のチェックを行い、ミスがあれば自主的に手直し工事を実施します。
そのため、お客様へ引渡しを行うときには、ミスのない完璧な状態になっているはずです。
しかし、今回の調査では「大きな傷があった」「タイルの破片が残置されていた」「工事、片付けが雑」等の意見が散見されたことから、ヤマダ電機リフォームでは工事担当者の工程管理・品質管理が十分に機能していないと考えられます。
リフォームの知識・提案力が弱い
また、リフォームに関する最低限の知識力・説明力が欠けていると感じる事案もありました。
「浴室の壁がマグネットになっている事を営業担当者が知らなかった」等のかなり初歩的な知識が無かったり、「お風呂は今までより広くなると言われたのに狭くなってしまった」のような、致命的な説明ミスを犯してしまっています。
家電量販店の場合は必ずしも建築の専門家がリフォームの相談を聞いてくれる訳ではありませんが、だとしてもリフォーム会社としては考えられないミスだと言えるでしょう。
ヤマダ電機リフォームで『失敗した』という口コミは本当なのか?
以上の結果から、ヤマダ電機リフォームには賛否両方の意見があることが分かります。
ヤマダ電機のように規模が大きい会社では、一部の担当者・施工業者に関するクレームはどうしても発生してしまうものですが、寸法間違いや説明不足はプロとして許されないミスです。
そのため、施工不良などのトラブルに巻き込まれた人の中には『ヤマダ電機リフォームに頼んで失敗した』と感じている人もいるようです。
ただし、良い意見として「施工業者の技術がいい」「提案力がある」という声もあることから、多くの現場ではきちんとしたリフォーム工事ができているのだと思います。
これは、おそらく担当者・施工業者の当たり外れが大きいということなのでしょう。
リフォーム会社と契約する際には、価格の安さだけで決めるのではなく、『信頼のおける担当者と契約をする』という観点も大切です。
そのため、ヤマダ電機リフォームと契約をする場合は、営業マンや工事担当者の資質を見極めることが重要です。
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ヤマダ電機リフォームの特徴・メリット
ヤマダ電機リフォームの評判について理解できたところで、ここからは特徴やメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
売り場戦略(暮らしまるごと、ぜんぶ)
ヤマダ電機では「暮らしまるごと」をコンセプトに、家電販売のみならずリフォームや家具・インテリアを融合させた売り場戦略をとっています。
そのため、家電を見に行くついでにキッチンやトイレをふらっと見に行くこともできるので、リフォーム会社や住宅設備のショールームよりも身近な存在になっているのかもしれません。
また、リフォームと合わせて、ワンストップで家電・家具・インテリアをトータルコーディネートをしてくれます。
全てのことが1社だけで完結できるため、リフォーム会社に依頼するよりも利便性が高いと言えるでしょう。
水まわりリフォームの値段が安い
家電量販店では、商品をメーカーから大量仕入れすることにより、小規模店舗よりも安い価格で商品を仕入れることが出来ます。
家電製品はもちろんですが、実は水まわり設備でも同じことが可能なのです。
そのため、工務店などの小規模リフォーム会社よりも、安い価格で水まわりリフォームを提供することができるのです。
水まわり設備の交換リフォームと言えば、これまでは工務店の独壇場でしたが、昨今では家電量販店がリフォーム事業に参入するようになり、低価格な水まわりリフォームを提供するようになったことで、工務店のシェアは激減しています。
住設メーカーを子会社化
実際にヤマダ電機のリフォーム売り場に行ってみると、「YS(ヤマダセレクト)」という表記のキッチンやユニットバスをよく見かけます。
これは、ヤマダ電機リフォームの標準仕様商品のひとつで、ハウステックというメーカーの商品です。
(参考:ハウステック 公式HP より)
あまり聞き覚えの無いメーカーかもしれませんが、ハウステックはヤマダホールディングスが2012年に子会社化した住宅設備メーカーです。(旧日立ハウステック)
つまり、ヤマダホールディングスではグループ会社に住宅設備メーカーを兼ね備えており、自社のプライベートブランドとして住宅設備の開発を行っています。
そのため、ヤマダ電機リフォームでは、TOTOやLIXILなど有名メーカーの製品だけではなく、高機能かつ低価格なプライベート商品を提供することができるのです。
住宅設備10年間無料サポート
ヤマダ電機リフォームでは、水まわり設備に対して10年間の工事保証を付けています。
基本的にメーカー保証は設置後1~2年で終了してしまうのですが、製品に不具合が発生しはじめるのは概ね5年目以降が多いです。
そのため、10年間の長期保証は、お客様にとって非常にありがたいサービスだと言えるでしょう。
また、コールセンターは「24時間」「365日」いつでも受け付けているので、リフォーム完了後も安心して生活することが出来ます。
無金利の分割払いサービス
リフォームをする際には、リフォームローンなどの融資を受ける人が多いのですが、ヤマダ電機では2021年頃から無金利の100回払いサービスを開始しています。
例えば、15万円のトイレリフォーム(施工費込み)をお願いした場合、月々1500円の支払いでリフォームができてしまうのです。
一回の負担額が少なく、尚且つ無金利で支払ができるのならば、家計の強い味方となるでしょう。
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ヤマダ電機リフォームのデメリット・注意点
ここからは、ヤマダ電機リフォームのデメリットや注意点について確認していきましょう。
大型リフォームの実績が少ない
ヤマダ電機をはじめとした家電量販店のリフォーム部門では、大型のリフォームは不得意です。
間取り変更を伴う工事や、家全体をリノベーションする工事の場合は、家電量販店ではなくハウスメーカーや工務店に依頼するのが良いでしょう。
建築的な提案力が弱い
家電量販店は、「リフォームのプロ」というよりも、「設備交換のプロ」という印象が強いです。
悪い口コミ内容でも挙がっていた通り、担当者の知識や経験が不足している場合には、トラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるようです。
また、家電量販店はハウスメーカーや工務店と違って、レベルの高い建物調査はできませんし、劣化診断の結果を踏まえた将来的なリフォーム計画を一緒に考えてくれる訳ではありません。
建築的なリフォーム提案を受けられないと、最悪の場合は下記のような事態に陥る可能性もあります。
【Aさんの場合】
- 90万円をかけて、ユニットバスの交換リフォームをした。
- 半年後、浴室付近からシロアリが見つかった。
- 被害状況から考えると、どうやら交換リフォームをする以前からシロアリが住み着いていたと思われる。
- 浴室周辺の躯体にも被害が及んでいたので、ユニットバス周辺を解体して、木材の入れ替えや防蟻処理を実施した。
- 90万円かけたリフォーム代金が水の泡となってしまった。
【Bさんの場合】
- 50万円をかけて、トイレと洗面化粧台の交換リフォームをした。
- 1年半後、足腰が悪くなってきたので、1階だけで生活が完結できるような間取りにリフォームしたいと考えた。
- リフォーム会社が頑張ってプランを練ったが、理想の間取りを実現するためには、どうしてもトイレと洗面所の位置を変更しなければならないことが分かった。
- 50万円かけたトイレと洗面所を泣く泣く壊して、間取りを変更した。
いずれの場合も、無計画な部品交換リフォームにより、無駄な工事をしてしまいました。最初の段階でリフォームのプロに相談をしていれば、おそらく失敗することは無かったでしょう。
リフォームを検討するときには、どうしても目の前のことだけに意識が向いてしまいます。しかし、リフォームでは「修繕リフォーム」と「改良リフォーム」の両方を同時に検討しなければなりません。
築15年以上のお家をリフォームする場合は、家電量販店だけに依頼するのではなく、他のリフォーム会社にも相談したうえで、じっくりとリフォームを検討するのがよいでしょう。
ヤマダ電機のリフォームはおすすめなのか?
【結論】ヤマダ電機のリフォームはかなりおすすめです!(※ただし場合よる)
特に、水回り設備4点セット(浴室・キッチン・洗面化粧台・トイレ)のリフォームにおいては、大手ハウスメーカーと比べても競争力の高いサービスになっています。
価格の安さだけでなく、10年長期保証も充実しています。
また、設備メーカーのハウステックをグループ傘下に迎えたことで、大手リフォーム会社と同水準の優良商品を割安な価格で提供できるようになりました。
ただし、水まわりのリフォーム以外の工事も含めた大規模なリノベーション工事の場合はハウスメーカーや優良工務店の方がおすすめです。
改めて詳しい内容を解説していきましょう。
リフォーム代金の内訳は、図2のように、施工費・材料費・利益の3つで構成されています。
そして、水回り設備のリフォームではユニットバスやキッチンの本体金額が大きい為、水回り4点セットのリフォーム代金に関する内訳グラフは図3のように材料費の割合が非常に大きくなります。
この場合、リフォーム代金を安く抑えるためには水回り設備の仕入れコストを抑えることがポイントとなるため、調達力の優れているハウスメーカーの方が工務店よりも有利になります。
そして、家電量販店の場合はハウスメーカーと同様に大量買付けにより仕入れコストを抑えることが得意なので、水回り設備のリフォームにおいてはトータルのリフォーム金額を抑えることが出来ます。
さらに、ヤマダホールディングスでは設備メーカーのハウステックがグループ傘下に加わり、ヤマダ電機のプライベートブランドとして、オリジナルのキッチンやユニットバスが開発されています。
これにより、大手設備メーカーと同水準の商品を、割安な価格で提供することが可能になりました。
水回り設備4点セットのリフォームでは、これまでは調達力の優れたハウスメーカーが大きなシェアを獲得してきましたが、これからは家電量販店の影響力が益々強くなるでしょう。
ただし、家電量販店の強みは、あくまでも水回り設備の調達力です。
間取り変更や外部工事を含めたリノベーション工事においては、これまでの施工実績や現場経験が重要な要素となるので、現時点では大手ハウスメーカーや優良工務店には及ばないと思われます。
【コラム】リフォームで家電量販店のポイントは付与されるのか? ~ヤマダ電機とエディオンに聞いてみた~
リフォーム代金は割と大きな金額になるので、もし家電量販店のリフォームでポイント還元制度があれば、かなり大きなメリットになりますよね!
そこで、ポイント還元の有無についてヤマダ電機とエディオンの担当者に直接確認してみましたが、両者ともに『リフォーム代金に対するポイント還元は今のところありません』とのことでした。
キッチンやユニットバスをリフォームする場合、概ね100万円程度はかかります。
リフォームでも家電購入時と同様に1%のポイントが還元されるとしたら、1万円分くらいのポイントが入ることになるのですが・・・。
現状ではリフォーム代金に対するポイント還元制度は無いようです。
まとめ
水回り設備のリフォームであれば、ヤマダ電機をはじめとした家電量販店はおすすめのリフォーム会社と言えます。
大規模なリフォームでも候補の1つとして検討してみる価値はあるかもしれませんが、現状ではハウスメーカーや優良工務店の方が優勢です。
ヤマダ電機はおすすめできるリフォーム会社と言えますが、1社だけで決めてしまうのは良くないです。リフォームで失敗しない為にも、複数の会社から見積もりを取ることがとても重要です。
見積もりを取るときの注意点
リフォームで失敗しないために一番重要なポイントが、複数の会社に相見積もりを取ることです。
しかし、いざ相見積もりを取ろうとしても、次にような疑問を感じる人が多いのではないでしょうか。
複数の会社に見積もりを依頼することが重要だという事は分かったけど、肝心のリフォーム会社はどうやって探せばいいの?
複数のリフォーム会社に声をかけるにしても、自力で探すのはかなり大変です。また、気になるリフォーム会社を見つけても、それが信頼のできる優良会社かどうかを判別するのは非常に難しいです。
そんな時に頼りになるのが一括見積もり比較サイトです。一括見積もりサイトには、以下のようなメリットがあります。
- 時間と手間を節約できる
- 厳選された優良会社を紹介してくれる
- 自分たちに適したリフォーム会社を見つけることができる
見積もりサイトの選び方について詳しく知りたい方は、下記の記事も併せてご参照下さい。
【参考】:【最新版】リフォーム一括見積もり比較サイトのおすすめランキング!
上記記事でも詳しく解説していますが、リフォームの内容によって、おすすめの見積もりサイトも違います。
各見積もりサイトの特徴は下記の通りです。
- 登録業者数No.1のリフォーム見積もりサイト。(約1500社)
- リフォーム業者はリショップナビが選出してくれる。(最大5社)
- ただし、大型リフォームに対応できないリフォーム業者も多く含まれているため、比較的小規模なリフォームに向いているサイト。
- 目安としては予算150万円以下くらいなら、リショップナビが最適。
- 登録業者数はリショップナビに次いで業界2位。(約1200社)
- 業者への審査と指導・育成に定業があり大型リフォームに対応できる業者が多い。
- リフォーム業者は自分たちで選ぶことができる。(最大8社)
- おおむね150万円以上くらいのリフォームなら、ホームプロが最適。
- 登録業者数は約460社とあまり多くないが、大型リフォームにも対応できる業者が多い。
- タウンライフリフォーム側でリフォーム業者を選出してくれるので、自分で業者を選ぶことができない人にはおすすめのサイト。
■ヌリカエ
- 塗装リフォーム専門の見積もりサイト。
- ヌリカエの他にも塗装リフォーム専門の見積もりサイトはあるが、登録業者数や施工実績などにおいて圧倒的No.1なので、塗装リフォームならヌリカエを利用するのが最適。
- 塗装以外のリフォームも検討している人は、リショップナビやホームプロなどの総合リフォーム向けの見積もりサイトを利用した方がよい。
そして、業態別のリフォーム得意分野と合わせて、リフォーム内容ごとにおすすめの見積もりサイトをまとめたものが下表です。
ハウス メーカー | 工務店 | リフォーム 専門店 | 家電 量販店 | ホーム センター | 職人 直契約 | おすすめの 一括見積もりサイト | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
クロス 張り替え | リショップナビ | ||||||
窓の交換 | リショップナビ | ||||||
外壁塗装 | ヌリカエ | ||||||
トイレ 洗面 | リショップナビ | ||||||
ユニット バス | リショップナビ | ||||||
キッチン | リショップナビ | ||||||
水まわり 4点セット | ホームプロ or リショップナビ | ||||||
間取り 変更 | ホームプロ or リショップナビ | ||||||
耐震化 | ホームプロ or タウンライフリフォーム | ||||||
リノベ ーション | ホームプロ or タウンライフリフォーム |
本気でリフォームを検討されているのであれば、これらの見積もりサイトを上手に利用して、悔いのないリフォーム計画を立てていきましょう。
最後に
リフォーム成功のカギを握るのは業者選びです。
しかし、リフォーム業界には悪質な業者が多数存在しており、不当に高い金額を支払ってしまったり、品質の低い工事をされたりと、各地でトラブルが多発しています。
そのようなリスクを避けるためにも、リフォーム初心者の方は複数社に相見積もりを取ることが重要です。
「残念なリフォームで終わらせない」そして「大切なお金を失わない」ためにも、見積もりサイトを利用して、広い視野でリフォームを検討していきましょう。
みなさんのリフォームがよりよいものになるように祈っています!