「昼間でも部屋が暗い」「風が通りにくい」「開放感がほしい」
こうした悩みを解決する方法として注目されているのが、天窓(トップライト)の設置リフォームです。天窓は屋根に取り付ける窓のことで、自然光をたっぷり取り入れ、効率的に換気を行えることが特徴です。
この記事では、天窓の設置や交換工事を数多く経験してきた専門家が、天窓のメリット・設置方法・費用相場・素材・注意点・実際の施工事例を詳しくご紹介します。
■ 天窓(トップライト)のメリット
メリット | 内容 |
---|---|
採光性の向上 | 壁に窓がなくても自然光を確保できる |
換気性能の改善 | 上部から熱気・湿気を逃がす「煙突効果」 |
空間の開放感アップ | 視覚的に天井が高く、広く感じられる |
プライバシーの確保 | 隣家との目線が気にならない |
断熱・遮熱性能の向上 | 近年の製品は高断熱・遮熱ガラスを採用 |
■ 天窓の種類と特徴
タイプ | 開閉機能 | 特徴 |
---|---|---|
固定式トップライト | ×(開かない) | 採光目的専用。防水性◎、コスト低め |
手動開閉式 | ○ | 棒やハンドルで開閉。換気可能でメンテしやすい |
電動開閉式 | ◎(スイッチ・リモコン) | 高所向け。自動換気・雨センサー付きもあり |
ソーラー電動式 | ◎ | 電源不要でエコ。停電時も安心 |
■ 設置に適した場所と注意点
設置場所 | ポイント |
---|---|
吹き抜けの上部 | 採光・換気の両面で効果大 |
階段ホールや廊下 | 昼間の照明代わりとして有効 |
北向き部屋 | 均等な光を長時間得られる |
トイレ・洗面所・脱衣所 | 湿気を逃がす+プライバシー確保 |
注意点:
- 雨仕舞の処理をしっかりする(雨漏り防止)
- メンテナンスのしやすさ(掃除・開閉)
- 夏場の直射日光対策にブラインドや遮熱ガラスを選ぶ
■ 天窓設置の費用相場
工事内容 | 費用目安(1窓あたり) |
---|---|
固定式(小型) | 約10万〜20万円 |
手動開閉式 | 約15万〜30万円 |
電動開閉式 | 約25万〜45万円 |
ソーラー電動式 | 約30万〜50万円 |
内装仕上げ・クロス補修含む総額 | 約20万〜60万円 |
※既存屋根の形状・断熱処理・電気配線の有無で価格は変動します。
■ 施工の流れと工期目安
工程 | 内容 | 工期 |
---|---|---|
現地調査・設計 | 屋根形状確認・採光計算・構造確認 | 1日 |
開口部の施工 | 屋根を切断し開口部を設置 | 半日〜1日 |
サッシ・ガラス設置 | 天窓本体を取り付け | 半日 |
内部仕上げ | クロス補修・断熱施工・電気接続など | 1日〜2日 |
合計工期目安 | 約2〜4日 |
■ 実際の施工事例
【事例①】築25年 木造住宅(東京都)
- 内容:手動開閉式天窓(1ヶ所)+吹き抜け部に設置
- 費用:約28万円
- 効果:「昼でも照明要らずで快適。熱もこもらなくなった」
【事例②】築30年 木造住宅(新潟県)
- 内容:ソーラー電動式天窓(2ヶ所)+遮熱ブラインド付き
- 費用:約85万円
- 効果:「高齢の両親でも操作が簡単で安心」
【事例③】築20年 木造住宅(福岡県)
- 内容:固定式天窓(洗面所・廊下)+クロス補修含む
- 費用:約42万円(2ヶ所)
- 効果:「暗かった場所が自然光で明るく、気持ちいい」
■ 補助金制度・助成対象になることも
名称 | 内容 |
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住宅エコリフォーム推進事業 | 採光・断熱窓としての設置に最大20万円補助(条件あり) |
長寿命化リフォーム助成 | 高断熱開口部として対象になることも |
各自治体独自補助制度 | 地域によって対象・金額が異なるため要確認 |
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まとめ
天窓(トップライト)の設置は、家全体の採光性・換気性・開放感を大きく改善することができるリフォームです。
費用は施工条件によって変わりますが、施工期間も短く、小規模なリフォームとして取り入れやすいのが魅力。
まずは天井裏や屋根構造の確認から始め、信頼できる業者と設計・見積もりを進めてみましょう。