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傾いた床を直すリフォーム、原因別の工事と価格

Renovation to fix a tilted floor, construction work and prices according to cause
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木造住宅に長く住んでいると、ふとした時に「家具が傾いている?」「ボールが勝手に転がる?」といった“床の傾き”に気づくことがあります。多くの場合、築年数が経過した住宅に見られる現象ですが、放置すると生活に支障が出るばかりか、建物全体の安全性にも影響を及ぼす可能性があります。

この記事では、リフォーム業界で経験10年以上の筆者が、床の傾きの主な原因と、その原因別のリフォーム工法・価格について徹底解説いたします。


■ なぜ床が傾くのか?原因を突き止めよう

床の傾きには複数の原因があります。以下が主なものです。

① 地盤沈下

地盤が軟弱であったり、地震や豪雨などで地盤が沈下することで、家全体が傾くケース。住宅全体の構造に影響を及ぼすため、注意が必要です。

② 基礎の劣化・不同沈下

基礎コンクリートにひび割れや沈下があると、それに伴って床も傾きます。築年数が20年以上経過している場合は、まず基礎の点検を行うべきです。

③ 土台・大引・根太の腐食

床下に湿気が多いと、土台や根太が腐って沈み、部分的な傾きが発生します。シロアリ被害もこの原因の一つ。

④ 施工不良やリフォームミス

稀に、新築時やリフォーム時の施工ミスが原因で、最初から傾きがあったケースも。


■ 傾きを見極めるチェックポイント

  • 水平器やビー玉で傾斜を確認
  • 家具の位置や建具の閉まり具合の変化
  • 歩いた時に「ふわふわ感」や「沈み」を感じる
  • クロスの継ぎ目や壁のひび割れ

これらの異常が見られたら、早急に点検を依頼しましょう。


■ 原因別・傾き対策のリフォーム方法

傾きの原因に応じたリフォーム方法を以下にまとめます。

【ケース1】地盤沈下が原因の場合

■ 工法:薬液注入工法/鋼管杭工法/耐圧盤工法など

■ 工事内容:地盤調査→沈下箇所に薬液または杭を注入して地盤を補強。必要に応じてジャッキアップで建物の水平を戻す。

■ 価格目安:80万〜300万円以上(工法・規模による)

■ ポイント:最も費用が高額だが、建物全体の耐震性・寿命に大きく関わる。部分対応ではなく「原因を断つ」ことが大事。


【ケース2】基礎の劣化や不同沈下が原因の場合

■ 工法:基礎補修+ジャッキアップ工法

■ 工事内容:基礎のひび割れ補修、ジャッキで建物を持ち上げて高さ調整、必要ならベースコンクリートの補強

■ 価格目安:40万〜120万円程度

■ ポイント:床だけでなく基礎も補強する必要があるため、専門性の高い施工業者を選定すべき。


【ケース3】土台や大引の腐食・破損が原因の場合

■ 工法:床下構造材の交換+床下調湿材・換気扇設置

■ 工事内容:腐食した木材(根太・大引・土台など)を交換、防湿シートや調湿材、換気装置を設置して再発防止を図る

■ 価格目安:20万〜60万円

■ ポイント:シロアリ防除や防カビ処理を一緒に行うと安心。再発リスクの低減にも繋がります。


【ケース4】部分的な床沈下・施工不良

■ 工法:床下補強+部分張り替え

■ 工事内容:傾いた部分の床をはがし、下地材(ベニヤ・合板)と構造材の補強を行う。

■ 価格目安:10万〜30万円

■ ポイント:部分施工で済むケースもあるが、他の箇所への影響も要チェック。


■ 実際のリフォーム事例

【事例①】築40年 木造住宅(千葉県)
  • 症状:廊下と和室の床が2cm以上傾いていた
  • 原因:基礎の一部沈下と土台の腐食
  • 工事内容:ジャッキアップ+基礎補修+土台交換
  • 費用:約110万円
  • 工期:5日
【事例②】築30年 平屋建て(兵庫県)
  • 症状:居間全体が傾いており、家具がズレる
  • 原因:地盤の不均一沈下
  • 工事内容:鋼管杭工法により地盤補強、建物を持ち上げて水平化
  • 費用:約280万円
  • 工期:約10日
【事例③】築20年 賃貸アパート(埼玉県)
  • 症状:一部床だけ沈む、テナントからのクレーム
  • 原因:施工不良+湿気による根太の劣化
  • 工事内容:部分補強と下地材の交換、防湿対策
  • 費用:約18万円
  • 工期:2日

■ 業者選びの注意点

  • 「傾きの原因調査」に力を入れている会社を選ぶ
  • 地盤調査や床下調査を写真付きで報告してくれる業者が安心
  • 木造構造に強い専門会社が理想
  • 「安すぎる」見積もりには注意(対応範囲が狭い場合がある)

筆者が見た失敗事例では、「床だけ直して基礎や地盤に手を付けなかった」結果、2年後に再傾斜が起きた例もありました。総合的に判断できる業者に依頼することが重要です。


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まとめ

床の傾きは「家の寿命」にも関わる重要なサインです。原因をしっかりと突き止めた上で、それに合った対処を施すことが大切です。部分補修で済む場合もありますが、地盤や基礎の問題に発展している可能性もあるため、専門業者による現地調査と的確な見積もりが不可欠です。

ご自宅に違和感を感じたら、まずは現状を知るための第一歩として、プロの目でチェックしてもらいましょう。そして、納得できるリフォームを進めて、大切な家をこれからも安心して住める場所にしていきましょう。