「外壁塗装は何年おきにすべき?」「費用はどれくらいかかる?」「できるだけ長持ちさせたい」
こうした疑問を持つ方は多く、特に木造住宅では塗装の劣化が家の寿命に直結することもあります。外壁や屋根の塗装は見た目を整えるだけでなく、防水性・防カビ・断熱性を維持する重要な役割があります。
この記事では、現場経験豊富な塗装リフォームの専門家が、メンテナンスの適切な周期、費用相場、塗料選びのポイント、長持ちさせるコツについて詳しく解説します。
■ 塗装メンテナンスが必要な理由
理由 | 内容 |
---|---|
防水性能を維持するため | 外壁や屋根からの雨水浸入を防ぐ |
建物の美観を保つため | 色あせやチョーキングの防止 |
下地の劣化を防ぐ | クラック(ひび割れ)や剥がれの予防 |
断熱・遮熱効果を保つ | 遮熱塗料や断熱塗料の効果維持 |
■ メンテナンスの適正周期(塗料別)
塗料の種類 | 耐用年数 | 特徴 |
---|---|---|
アクリル系 | 5〜7年 | 安価だが耐久性はやや低い |
ウレタン系 | 8〜10年 | 汎用性あり、コストパフォーマンス◎ |
シリコン系 | 10〜13年 | 主流の塗料、コスパと耐久のバランス良し |
フッ素系 | 15〜20年 | 高価だが耐候性・光沢が長持ち |
無機塗料 | 18〜25年 | 最高耐久、超高価(公共施設並) |
■ 費用相場(30坪・外壁塗装の場合)
工事項目 | 費用の目安 |
---|---|
足場設置 | 約15万〜20万円 |
高圧洗浄 | 約2万〜4万円 |
下塗り+中塗り+上塗り | 約35万〜60万円(塗料により変動) |
コーキング打ち直し | 約10万〜15万円 |
合計 | 約60万〜100万円程度 |
※屋根塗装を含める場合、プラス20万〜40万円程度が目安です。
■ 塗装を長持ちさせるためのコツ
- 信頼できる施工業者を選ぶ
- 下地処理が丁寧でないと、どんな塗料でもすぐに劣化します。
- 耐久性の高い塗料を選ぶ
- 予算に余裕があれば、シリコン以上を推奨します。
- コーキング(シーリング)も同時に施工する
- 外壁の継ぎ目の防水処理は塗料より早く劣化しやすいため。
- 定期的に目視点検を行う
- チョーキング(白い粉)やひび割れが出たら早めの対応を。
- 雨樋・換気フードなど付帯部も一緒に塗装
- 外観の統一感と防錆効果が得られます。
■ 実際の施工事例
【事例①】築15年 木造住宅(埼玉県)
- 内容:シリコン塗料による外壁塗装+コーキング打替え
- 工期:7日
- 費用:約82万円
- 効果:「色持ちが良く、塗り替え前より断熱性も上がった」
【事例②】築20年 木造住宅(神奈川県)
- 内容:フッ素系塗料+屋根塗装+破風・雨樋塗装
- 工期:10日
- 費用:約128万円
- 効果:「塗装の光沢が長持ちし、雨漏りも解消した」
【事例③】築10年 木造住宅(新潟県)
- 内容:ウレタン塗料外壁塗装+付帯部塗装(換気口・水切り)
- 工期:6日
- 費用:約68万円
- 効果:「コストを抑えつつも、きれいな仕上がりで満足」
■ 補助金制度・火災保険の活用
制度名 | 内容 |
---|---|
地域型住宅リフォーム助成 | 外壁改修に対して5万〜20万円の補助(自治体による) |
火災保険 | 台風・雹・雪など自然災害による破損に適用されることも |
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まとめ
外壁や屋根の塗装は、「まだ見た目がきれいだから」と後回しにしがちですが、防水性や建物の健康を守るための重要なメンテナンスです。
塗料の種類・施工方法・業者選びによって寿命が大きく変わるため、定期的な診断と信頼できる施工会社に依頼することが大切です。