「最近、雨の日に雨樋から水があふれている」「軒先からポタポタ音がして気になる」……。
そんな症状は、雨樋(あまどい)の詰まりや破損が原因かもしれません。雨樋は建物の排水を担う重要な部材で、放置すると外壁や基礎に雨水がかかり、腐食・雨漏り・カビの原因にもなり得ます。
この記事では、雨樋修理を数多く手がけてきたリフォーム専門家が、詰まりの原因、簡単なメンテナンス方法、修理費用、業者依頼のタイミングまで詳しく解説します。
■ 雨樋が詰まる主な原因とは?
原因 | 内容 |
---|---|
落ち葉・枝 | 特に近くに樹木があると大量に蓄積しやすい |
鳥の巣・ごみ | 鳥が巣を作ったり、ビニールが飛んでくることも |
コケ・泥 | 風雨で飛来した土埃が蓄積して詰まりを形成 |
雪・氷の残留 | 雪解け時に氷塊が詰まり、割れや変形の原因に |
■ 詰まりを放置するとどうなる?
- 排水できず水があふれ、外壁が傷む
- 軒裏や天井に雨漏りが発生する可能性
- 雨音が増してストレスに
- 雨樋の破損や脱落につながる
■ 自分でできる簡単メンテナンス方法
【準備物】
- 軍手・高所作業用脚立
- 園芸用ホース or 水圧ノズル
- トング・ワイヤーブラシ
- ゴミ袋・バケツ
【手順】
- 軒樋(屋根沿い)にたまった落ち葉・ごみを除去
- 集水器(縦樋との接続部)を重点的に清掃
- ホースで水を流して排水確認
- 必要に応じて網カバーの取り付け
※高所作業のため、2階以上は無理せず業者依頼を推奨
■ 修理・交換が必要なケース
状態 | 処置内容 |
---|---|
雨樋が割れている・外れている | 部分交換 or 全交換 |
傾きがずれて水が流れない | 支持金具の調整・交換 |
集水器が破損・詰まり | 新品と交換(部材費安価) |
全体に劣化・変形 | 一式交換(耐用年数20年目安) |
■ 修理費用の目安
工事内容 | 費用相場 |
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清掃作業(2階建て30m) | 約1万〜3万円 |
雨樋部分交換(1〜3m) | 約5千〜1.5万円 |
支持金具の調整・交換 | 約5千〜1万円 |
集水器の交換 | 約3千〜8千円 |
全面交換(30坪住宅) | 約15万〜30万円 |
■ 実際の施工事例
【事例①】築25年 木造住宅(千葉県)
- 症状:雨の日に雨樋からあふれ出す
- 処置:軒樋清掃+集水器交換
- 費用:約2.2万円
- 工期:半日
- 効果:「雨の日も静かに過ごせるように」
【事例②】築30年 木造2階建て(新潟県)
- 症状:2階部分の雨樋が脱落、雨水が基礎に直撃
- 処置:部分交換+支持金具取り付け
- 費用:約4.8万円
- 工期:1日
- 効果:「外壁の汚れも止まり、安心感が増した」
【事例③】築20年 平屋(静岡県)
- 症状:定期清掃をしたいとの要望
- 処置:雨樋全体の清掃・水流チェック・排水口確認
- 費用:約1.5万円
- 工期:3時間
- 効果:「毎年のルーチンに加えて安心」
■ 雨樋メンテのベストタイミング
- 落ち葉の多い秋終わり(11月頃)
- 梅雨前(5月頃)に排水確認
- 台風・大雨の後に異常がないか確認
■ プロに依頼するメリット
- 高所作業の安全性が確保される
- 劣化部材の早期発見・対応が可能
- 部材調達・調整がスムーズ
- 火災保険適用のアドバイスも受けられる
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まとめ
雨樋の詰まりや破損は、小さなトラブルでも放置すれば大きな雨漏りや外壁劣化につながる可能性があります。
自分でできる掃除と、必要に応じた業者対応で、家を長く守りましょう。まずは見積もりを取り、現在の状態を把握することから始めてみてください。