「2階の床を歩くとフワフワして不安」「ミシミシ音がする」「物を置くと沈む」……。
木造住宅にお住まいの方からよく聞くのが、2階の床のふらつきやたわみに関するお悩みです。構造上、2階の床は「根太(ねだ)+合板+仕上げ材」という構成が多く、劣化や施工不良があるとたわみや軋みが発生しやすくなります。
この記事では、木造住宅の2階床補修を数多く手がけてきた筆者が、ふらふら床の原因、直し方、費用、リフォーム事例、注意点を専門家目線で詳しく解説します。
■ 2階の床がふらふらする主な原因
原因 | 詳細 |
---|---|
根太(床下の横木)の劣化 | 加重に耐えきれず、たわみや沈みが発生 |
合板の劣化・接着不良 | 古い合板が傷んで踏むと柔らかく感じる |
床組のピッチ不足 | 根太の間隔が広すぎて強度が足りない |
湿気・結露による腐食 | 床下の結露や雨漏りで木部が弱る |
増改築時の施工不備 | 部分的な補強忘れ・重ね張りの不具合など |
■ 床の補修・強化方法
方法 | 内容 | 費用目安(6畳) |
---|---|---|
床の重ね張り(フロア材+下地調整) | 合板+フローリングを上から増し張り | 約8万〜15万円 |
根太の補強・交換 | 床を剥がして根太を新設・間隔を狭くする | 約15万〜30万円 |
二重床(防音・強化)工法 | 支持脚を使って独立構造にする | 約25万〜40万円 |
全面張替え+断熱材補充 | 劣化の激しい場合に下地ごと刷新 | 約30万〜60万円 |
※工事範囲や建物構造により大きく変動あり
■ 実際のリフォーム事例
【事例①】築30年 木造2階建て(愛知県)
- 症状:2階和室の床が歩くとフワフワ
- 内容:畳撤去+根太補強+フローリング施工
- 工期:3日
- 費用:約18万円
- 効果:「荷物を置いても沈まず、音も軽減された」
【事例②】築25年 木造住宅(埼玉県)
- 症状:洋室の床全体が軋み、机を置くとガタガタする
- 内容:床全面張替え+合板2重貼り+断熱材追加
- 工期:4日
- 費用:約38万円
- 効果:「暖かくなった上に床も頑丈で安心感がある」
【事例③】築40年 木造2階建て(長野県)
- 症状:2階寝室の床が沈み、物音も大きく響く
- 内容:二重床工法+防音材+フロア仕上げ
- 工期:5日
- 費用:約52万円
- 効果:「防音性が上がって階下に音が響かなくなった」
■ 工事前に確認したいポイント
- 2階床の構造確認(根太間隔、梁の向き)
- 重ね張り or 張替えの判断基準:劣化度合いを現地調査で判断
- 防音性能や断熱性も一緒に見直せるチャンス
- 生活導線を考えた材料選び(無垢材・クッション材など)
■ DIYでの対応は?
- クッションフロアやフローリングの重ね張りは一部DIY可能
- ただし、下地補強が必要な場合は業者依頼が安心
- 特に根太工事や構造補強には建築知識と道具が必須
■ 一括見積もりで安心&納得のリフォームを
- 数社からの提案・価格を比較して、最適なプランを選択
- 写真付き現地調査レポート付きの業者を選ぶと安心
- 防音・断熱・床暖房などオプション提案も検討可能
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まとめ
2階のふらふらした床は、構造的な不安・騒音・断熱不足など複数の問題を引き起こします。放置せず、専門家による点検と補強を行うことで、安全で快適な居住空間を実現できます。
まずは現地調査と見積もりを依頼し、最適な補修プランを検討してみてください。