筆者は、これまでにたくさんのキッチンリフォームを担当してきましたが、その中でお客様満足度が非常に高い商品があります。
それが、クリナップの『洗エールレンジフード』です。
実際にリフォームをされたお客様からは、「これを選んで本当によかった」と言っていただけることが多く、もし筆者自身がキッチンをリフォームする際にも絶対に設置したいと思っています。
この記事では、そんな『洗エールレンジフード』の特徴ついて、リフォームのプロが詳しく説明していきます。
メリットだけではなく、デメリットや注意点についても解説しているので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
洗エールレンジフードの特徴
クリナップの公式YouTubeチャンネルで、洗エールレンジフードの使い方が分かりやすく説明されています。
とても参考になるので、まずはこちらのYouTube動画をご覧ください。
(引用元:クリナップ株式会社 YouTube公式チャンネル)
さて、動画の内容と被る部分もありますが、改めて洗エールレンジフードの特徴について文章で解説していきます。
ボタン1つでまるごと自動洗浄
給油トレイにお湯を入れてスイッチを入れると、お湯をポンプでくみ上げてファンフィルターを自動洗浄してくれます。稼働時間は10分程度、あっという間に洗浄が完了します。
洗浄が終わったら、トレイに溜まった排水を捨てるだけ。給湯トレイと排水トレイは食器洗い乾燥機で洗浄できます。
自動洗浄の頻度は概ね2ヶ月に1回程度でOK。揚げ物料理をよくされる方は、1か月に1回くらいのペースで自動洗浄をするのが良いでしょう。
なお、汚れが溜まってきたら「洗浄」のランプが点灯して洗浄時期であることを知らせてくれるので、清掃時期について悩むことはありません。
(図1:クリナップ公式ホームページ)
また、洗エールレンジフードはフィルターとファンが一体化した『ファンフィルター構造』になっているので、別途フィルター掃除をする必要もありません。
汚れが溜まりにくい構造になっているので、自動洗浄をしていれば、約10年間はファンフィルターのお手入れが不要です。
お掃除の時短に加えて節水もできる
一般的なレンジフードを清掃する場合、細かい部品を取り外して大量の水と洗剤で付け置き洗いをする必要があります。
1回の洗浄にかかる時間は50分、使用する水の量は約28Lです。
一方で、洗エールレンジフードの場合、1回の洗浄にかかる時間は10分、水の使用量は0.65Lです。
洗浄頻度も一般的なレンジフードの半分で済みます。
(図2:クリナップ公式ホームページ)
10年間で考えると、なんと作業時間で約90時間、使用水量で約3,300Lの節約になります。
長期的に考えると、かなりインパクトのある数字になりますよね。
節電効果が期待できる2つの機能
洗エールレンジフードには、熱ごもりによる不快感やエアコンの消費電力を抑制する「自動排熱運転」という機能があります。
また、調理物の温度を検知し、自動的に換気風量を切り替えて省エネ運転する「省エネナビ」も搭載されています。
手動で操作するのに比べると、最大で約65%で節電効果があります。さらに省エネ運転中に手動で風量切換を行った回数や状況を学習して、自分に合った風量切換タイミングになります。
(図3:クリナップ公式ホームページ)
スマートフォンで遠隔操作ができる
洗エールレンジフードは、HEMS(AiSEG)との連携することで、スマートフォンから換気のON/OFFを遠隔操作することができます。
さらに、スマートスピーカーがあれば、声でレンジフードの操作をすることも可能です。
(図4:クリナップ公式ホームページ)
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洗エールレンジフードのデメリット・注意点
洗エールレンジフードのメリットについて解説してきましたが、実はデメリットもあります。
ここからは、デメリットや注意点について説明していきます。
デメリット① 値段が高い
洗エールレンジフードの最大の弱点は値段が高いことです。下の図は、クリナップが取り扱っているレンジフードの一覧です。
一番右側の深型レンジフードでは、税込69,300円~となっていますが、洗エールレンジフードは税込231,000円~です。
なんと、3倍以上の価格差があります。
洗エールレンジフードの機能性は抜群なのですが、一般的なレンジフードの相場に比べるとかなり高額になるため、予算の面から躊躇してしまう人も多いようです。
デメリット② ファンの取り換え費用も少し高めの金額
先ほども説明した通り、洗エールレンジフードは定期的に自動洗浄を行っていれば、約10年間はファンフィルターのお手入れが不要です。
しかし、逆に言えば、約10年後にはファンフィルターの交換が必要になります。
ケースバイケースで多少誤差はありますが、交換費用は25,000円~30,000円程度です。
一般的なファンの交換費用は20,000円前後になることが多いので、それに比べると少し高めの金額です。
ただし、洗エールレンジフードはファンとフィルターが一体化した特殊構造になっています。少々高く感じますが、高品質の製品なので妥当な価格だと言えるでしょう。
ファンの交換も10年1回程度しか発生しないので、交換費用が多少高くても、そこまで気にならない人が多いかもしれません。
(※一般的なレンジフードの寿命も10年程度です。)
レンジフードの掃除をさぼったらどうなるのか
洗エールレンジフードの自動洗浄機能がとても便利であることは理解できたと思いますが、このように考えている方も多いのではないでしょうか。
そもそもレンジフードの掃除ってそこまで重要なこと?
これまで、それほど掃除をしてこなかったけれど、特に問題無いわよ。
そんな方に向けて、レンジフード掃除の重要性について解説します。
【油や汚れの蓄積】
- レンジフードは調理中に発生する蒸気や油煙を吸収する役割を持っています。しかし、掃除を怠ると、これらの油や汚れがフィルターやファン内に蓄積されてしまいます。蓄積した汚れは、フィルターやファンの性能を低下させるだけでなく、嫌な臭いの原因ともなります。
【レンジフードの寿命が早まる】
- 頑固な汚れが蓄積されると、各部品や構造にもダメージが蓄積され、寿命が短くなる可能性があります。結果として、頻繁な修理や交換が必要になるかもしれません。
【火災のリスク】
- レンジフードに蓄積した油やゴミが高温にさらされることで、火災のリスクが増加します。特にガスコンロを使用している場合、火の元となる火花がフード内の汚れに引火する可能性があります。
【空気の質の低下】
- 掃除を怠ると、レンジフードから排出される空気に含まれる不純物や微粒子が増加します。これにより、室内の空気の質が低下し、呼吸器系の問題を引き起こす可能性があります。
【食品の品質への影響】
- レンジフードの油や汚れが食品に付着することで、料理の品質が低下することがあります。特にフライパンなどで高温調理する際に、汚れが焦げ付いて食品に不快な味やにおいを与えることがあります。
レンジフードの掃除をサボってしまうと、様々な悪影響があります。レンジフードのメンテナンス費用が上昇するうえに、健康や調理の問題、さらには火災の危険性もあります。
そのため、一般的なレンジフードでは一か月に1度は付け置き洗浄をするのがおすすめされています。
毎月こまめに掃除をする人ならば、安価なレンジフードでも全く問題ないでしょう。しかし、この清掃作業が非常に面倒なのです。
そのため、レンジフード掃除の重要性や大変さを理解している人ほど、「洗エールレンジフード」の自動洗浄機能を重宝しているように思います。
まとめ
クリナップの洗エールレンジフードは、ファンフィルターの自動洗浄機能が付いたレンジフードです。
これまで非常に面倒だったファンやフィルターの掃除が劇的に楽になるため、実際に設置したお客様の満足度は非常に高いです。
一般的なレンジフードよりも高価ですが、「あの面倒なファン掃除から解放されるなら、全然高くない」という意見も多く見受けられます。
また、掃除が時短になるだけではなく、使用水量や電気代の節約効果も期待できるため、長期的に見れば初期投資を回収することも十分可能です。
レンジフードの交換を検討されている方は、洗エールレンジフードも検討してみてはいかがでしょうか。
リフォームの会社選びで失敗しないためのコツ
リフォームで失敗しないために一番重要なポイントが、複数の会社に相見積もりを取ることです。
しかし、いざ相見積もりを取ろうとしても、次にような疑問を感じる人が多いのではないでしょうか。
複数の会社に見積もりを依頼することが重要だという事は分かったけど、肝心のリフォーム会社はどうやって探せばいいの?
複数のリフォーム会社に声をかけるにしても、自力で探すのはかなり大変です。また、気になるリフォーム会社を見つけても、それが信頼のできる優良会社かどうかを判別するのは非常に難しいです。
そんな時に頼りになるのが一括見積もり比較サイトです。一括見積もりサイトには、以下のようなメリットがあります。
- 時間と手間を節約できる
- 厳選された優良会社を紹介してくれる
- 自分たちに適したリフォーム会社を見つけることができる
見積もりサイトの選び方について詳しく知りたい方は、下記の記事も併せてご参照下さい。
【参考】:【最新版】リフォーム一括見積もり比較サイトのおすすめランキング!
上記記事でも詳しく解説していますが、リフォームの内容によって、おすすめの見積もりサイトも違います。
各見積もりサイトの特徴は下記の通りです。
- 登録業者数No.1のリフォーム見積もりサイト。(約1500社)
- リフォーム業者はリショップナビが選出してくれる。(最大5社)
- ただし、大型リフォームに対応できないリフォーム業者も多く含まれているため、比較的小規模なリフォームに向いているサイト。
- 目安としては予算150万円以下くらいなら、リショップナビが最適。
- 登録業者数はリショップナビに次いで業界2位。(約1200社)
- 業者への審査と指導・育成に定業があり大型リフォームに対応できる業者が多い。
- リフォーム業者は自分たちで選ぶことができる。(最大8社)
- おおむね150万円以上くらいのリフォームなら、ホームプロが最適。
- 登録業者数は約460社とあまり多くないが、大型リフォームにも対応できる業者が多い。
- タウンライフリフォーム側でリフォーム業者を選出してくれるので、自分で業者を選ぶことができない人にはおすすめのサイト。
■ヌリカエ
- 塗装リフォーム専門の見積もりサイト。
- ヌリカエの他にも塗装リフォーム専門の見積もりサイトはあるが、登録業者数や施工実績などにおいて圧倒的No.1なので、塗装リフォームならヌリカエを利用するのが最適。
- 塗装以外のリフォームも検討している人は、リショップナビやホームプロなどの総合リフォーム向けの見積もりサイトを利用した方がよい。
そして、業態別のリフォーム得意分野と合わせて、リフォーム内容ごとにおすすめの見積もりサイトをまとめたものが下表です。
ハウス メーカー | 工務店 | リフォーム 専門店 | 家電 量販店 | ホーム センター | 職人 直契約 | おすすめの 一括見積もりサイト | |
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クロス 張り替え | リショップナビ | ||||||
窓の交換 | リショップナビ | ||||||
外壁塗装 | ヌリカエ | ||||||
トイレ 洗面 | リショップナビ | ||||||
ユニット バス | リショップナビ | ||||||
キッチン | リショップナビ | ||||||
水まわり 4点セット | ホームプロ or リショップナビ | ||||||
間取り 変更 | ホームプロ or リショップナビ | ||||||
耐震化 | ホームプロ or タウンライフリフォーム | ||||||
リノベ ーション | ホームプロ or タウンライフリフォーム |
本気でリフォームを検討されているのであれば、これらの見積もりサイトを上手に利用して、悔いのないリフォーム計画を立てていきましょう。
最後に
リフォーム成功のカギを握るのは業者選びです。
しかし、リフォーム業界には悪質な業者が多数存在しており、不当に高い金額を支払ってしまったり、品質の低い工事をされたりと、各地でトラブルが多発しています。
そのようなリスクを避けるためにも、リフォーム初心者の方は複数社に相見積もりを取ることが重要です。
「残念なリフォームで終わらせない」そして「大切なお金を失わない」ためにも、見積もりサイトを利用して、広い視野でリフォームを検討していきましょう。
みなさんのリフォームがよりよいものになるように祈っています!