台風や強風で外壁がめくれた、剥がれた、ひび割れた――そんな被害に直面したとき、どのような応急処置をすれば良いか、工事の流れや費用はどのくらいかかるのか不安になりますよね。
この記事では、台風後の外壁トラブルに迅速に対応してきたリフォームの専門家として、応急処置の手順、火災保険の活用方法、補修工事の流れ、費用相場まで詳しくご紹介します。
■ 台風による外壁被害の主な症状
症状 | 内容 |
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サイディングの剥離 | 風圧で板が浮いたり、落下して破損するケース |
クラック(ひび割れ) | 強風で建物がゆれて外壁に負荷がかかることが原因 |
雨水の浸入 | クラックや隙間からの浸水で、壁内にカビや腐食が発生 |
外壁材の落下・破片飛散 | 落下した外壁材で人身事故や物損事故のリスクも |
■ 応急処置の方法(すぐできる対策)
- 破損箇所の写真を撮影(複数方向から)
- 剥がれた外壁部分にブルーシートや養生テープで仮保護
- 水が入り込まないように隙間を塞ぐ(自己融着テープなど)
- 足場が必要な高所作業は無理せず業者に依頼する
- 火災保険会社に速やかに連絡して指示を仰ぐ
■ 火災保険の活用
ポイント | 解説 |
---|---|
保険対象になるのは「自然災害による被害」 | 台風・強風・雹などによる外壁の破損は対象 |
加入プランにより「風災補償」の有無を確認 | 地震や経年劣化は対象外となるケースあり |
修理前に「被害状況写真」「見積書」「修理前・後の写真」が必要 | 証拠書類を揃えることで保険金請求がスムーズ |
免責金額や支払限度額の確認も大事 | 免責5万円などの場合、自己負担が発生することも |
■ 補修工事の流れ
- 現地調査・被害状況の確認(写真撮影・保険会社への報告)
- 応急処置の確認・撤去(ブルーシートなどを外す)
- 外壁材の交換・補修(部分交換 or 一面交換)
- コーキング打ち直し・防水処理
- 塗装仕上げ or 外壁仕上げ材との色合わせ
- 仕上がり確認・アフターケア案内
■ 修理費用の目安(30坪住宅の一面補修)
工事内容 | 費用相場 |
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外壁サイディング部分交換(5〜10㎡) | 約10万〜25万円 |
コーキング再施工(10m) | 約2万〜4万円 |
外壁塗装(部分 or 一面) | 約8万〜20万円 |
足場設置(必要な場合) | 約10万〜15万円 |
総額目安(保険利用前) | 約20万〜50万円程度 |
※火災保険が適用されると、自己負担はほぼゼロになる場合もあります。
■ 実際の施工事例
【事例①】築22年 木造住宅(千葉県)
- 症状:台風によるサイディングの一部剥離+雨水浸入
- 処置:防水シート+窯業系サイディング再施工
- 費用:約28万円(火災保険適用、自己負担0円)
【事例②】築18年 木造2階建て(和歌山県)
- 症状:クラック発生と塗膜の浮き
- 処置:補修パテ+部分塗装+防水処理
- 費用:約19万円(保険適用9割)
■ 業者選びのポイント
- 火災保険対応に慣れた施工業者か(書類サポート含む)
- 被害箇所の診断報告書を丁寧に作成してくれるか
- 施工保証・アフターサービスの有無
- 相見積もりで費用感を把握してから契約する
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まとめ
台風後の外壁トラブルは、放置せず迅速な応急処置と、的確な修理対応が重要です。
特に火災保険の活用は、費用負担を抑えつつ適切な補修を受ける鍵になります。
外壁に異変を感じたら、まずは現地調査と保険申請のサポートが受けられる業者に相談してみましょう。