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和室の床下点検時にリフォームしたい箇所と費用

Areas to renovate and costs when inspecting the floor of a Japanese-style room
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和室の床下点検は、日常生活ではなかなか意識されにくい作業ですが、住宅の安全性・快適性を保つうえで非常に重要です。特に木造住宅の和室では、床下の湿気、構造材の劣化、シロアリ被害などが思わぬリスクとなって潜んでいることがあります。

筆者は木造住宅専門のリフォーム会社で10年以上現場に携わり、数多くの和室床下点検とリフォームを手がけてきました。この記事では、その経験を活かし、点検時にあわせてリフォームを検討すべき箇所や、その費用について詳しく解説します。


■ 和室の床下に潜むリスクとは?

  1. 湿気の蓄積:畳や床下地にカビが発生し、アレルギーや臭いの原因になります。
  2. シロアリ被害:特に床下が土のままの場合、被害に遭いやすく、構造の安全性に関わる問題です。
  3. 木材の腐食:束柱・大引などの構造材が腐ると床の沈みやたわみの原因に。
  4. 断熱性能の不足:特に築年数が古い和室は、床下に断熱材が入っていないケースが多く、冬の底冷えを招きます。

■ 床下点検のタイミングと方法

一般的に以下のタイミングで床下点検を実施するのがおすすめです:

  • 築10年目、20年目、30年目の節目
  • 畳の張替え・入替えを行うとき
  • シロアリ防除の保証期限が切れたとき
  • 雨漏りや床のたわみなど異常を感じたとき

点検方法:

  • 畳を外して床下点検口を開けて目視・触診調査
  • 含水率測定器で木材の水分量をチェック
  • シロアリの有無、断熱材の状態も確認

■ 点検と同時に検討したいリフォーム箇所

① 畳の交換またはフローリング化
  • 畳が傷んでいる場合は表替えまたは新調
  • メンテナンス性や衛生面を重視するならフローリング化も選択肢
  • 無垢材や和風デザインのフローリングも人気
② 床下断熱材の追加・交換
  • グラスウール、スタイロフォーム、発泡ウレタンなど
  • 床の冷えを解消し、冷暖房効率アップ
③ 床下調湿材・防湿シートの設置
  • 床下の湿気を吸収・拡散する調湿材(炭系やセラミック系)
  • 地面からの湿気上昇を防ぐ防湿シートも併用が望ましい
④ 束・大引・根太の補強または交換
  • シロアリや腐食で傷んだ構造材の修復
  • 将来的な床の沈みを防ぐ重要な工程
⑤ シロアリ防除処理
  • 床下全面への薬剤散布(5年保証が一般的)
  • 過去に被害がない住宅でも予防的措置が重要

■ 費用の目安(6帖和室を想定)

リフォーム内容費用相場
畳の表替え約3万〜5万円
畳の新調約6万〜10万円
フローリング化約12万〜20万円
床下断熱材施工約8万〜15万円
床下調湿材・防湿シート施工約10万〜18万円
束・根太補修約5万〜15万円
シロアリ防除処理約8万〜15万円(5年保証)

※工事内容や地域差により価格は上下します。複数業者の相見積もりが効果的です。


■ 実際の施工事例

【事例①】築35年の木造住宅(福岡県)
  • 症状:畳が湿っていてカビ臭い
  • 点検結果:床下湿気+断熱材劣化+一部木材腐食
  • 工事内容:フローリング化+断熱材交換+調湿材+根太補修
  • 費用:約45万円
  • 工期:5日
【事例②】築20年の和風住宅(長野県)
  • 症状:床が冷たく、シロアリ対策未実施
  • 点検結果:シロアリ未発見も湿気多め
  • 工事内容:畳の新調+防湿シート+シロアリ防除処理
  • 費用:約28万円
  • 工期:3日
【事例③】築50年の古民家(広島県)
  • 症状:床が沈む・ギシギシ音がする
  • 点検結果:構造材の大部分が劣化
  • 工事内容:床下全体の構造補強+断熱材追加+畳新調
  • 費用:約68万円
  • 工期:6日

■ 専門業者に依頼する際のポイント

  • 床下点検から写真付きで報告してくれるか?
  • 見積もりが明瞭か?追加料金の可能性も確認
  • 和室特有の構造(真壁・和畳)に理解があるか?
  • シロアリ保証・断熱材性能の説明があるか?

■ 一括見積もりサイトの活用をおすすめする理由

和室の床下工事は専門性が高く、費用もばらつきがあります。そのため、

  • 優良業者を比較して選べる
  • 相場観がわかる
  • 一部業者は無料点検・無料見積もりに対応

といったメリットがある一括見積もりサービスの利用は非常におすすめです。

筆者の経験上も「数社見積もりを取ったうえで、最も納得できる業者を選んだ」というお客様は満足度が高く、施工後のトラブルも少ない傾向にありました。


まとめ

和室の床下点検は、住宅の健康診断とも言える重要なプロセスです。普段は見えない部分だからこそ、異変に早く気づき、必要なリフォームを行うことで、住まいの寿命を延ばし、快適性も向上します。

畳の張替えをきっかけに点検を行い、必要なリフォームをあわせて検討するのが効率的かつ経済的です。

まずは気軽に専門家へ相談し、現状を正しく把握しましょう。一括見積もりサービスを使えば、信頼できる業者を効率よく見つけることができます。

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快適な和室空間づくりの第一歩として、ぜひご活用ください。