屋根裏収納スペースの増設、リフォームコストと注意点
「家族が増えて収納が足りない」「季節物や思い出の品をしまう場所がほしい」「デッドスペースを有効活用したい」
そんなニーズに応えるのが、屋根裏収納(ロフト収納)の増設リフォームです。特に木造住宅は構造上、屋根裏に空間を確保しやすいため、収納力をアップしつつ生活空間を圧迫しないリフォームとして人気があります。
この記事では、屋根裏リフォームに多数関わってきた専門家が、設計のポイント・費用相場・注意点・施工事例などを詳しくご紹介します。
■ 屋根裏収納のメリット
メリット | 内容 |
---|---|
デッドスペースの活用 | 小屋裏空間を有効活用できる |
収納力の向上 | 季節用品・布団・書類・アルバムなどをスッキリ収納 |
居住空間を圧迫しない | リビングや寝室の収納負担を軽減 |
将来の用途変更が可能 | 趣味スペースや子供部屋などへの転用も |
■ リフォーム前に確認すべきポイント
- 屋根勾配と天井高
- 有効天井高が1.4m以下であれば「収納扱い」となり、固定資産税の対象外に。
- 床の補強
- 屋根裏の梁は荷重設計されていないことが多いため、合板や根太補強が必要。
- 断熱・換気の設計
- 夏の熱気・冬の結露対策に断熱材と換気口の施工が重要。
- はしご or 階段の設置方法
- 収納式はしご、スライド式、固定階段など用途と頻度に応じて選定。
■ 屋根裏収納リフォームの費用相場
内容 | 費用目安(6〜8㎡の場合) |
---|---|
床組み・合板施工 | 約10万〜20万円 |
断熱材・天井クロス | 約10万〜15万円 |
換気口・小窓設置 | 約5万〜10万円 |
はしご(収納式) | 約3万〜8万円 |
固定階段設置 | 約15万〜30万円 |
照明・電気配線 | 約2万〜5万円 |
合計(標準仕様) | 約30万〜70万円 |
■ 実際の施工事例
【事例①】築28年 木造住宅(東京都)
- 内容:天井裏を収納スペースに変更+折りたたみ式はしご設置
- 費用:約38万円
- 効果:「季節の布団や雛人形をすっきり収納。リビングが広くなった」
【事例②】築20年 木造住宅(大阪府)
- 内容:床補強+断熱材+照明+スライド式はしご
- 費用:約45万円
- 効果:「夏でも暑くなりにくく、子供の秘密基地にもなっている」
【事例③】築32年 木造住宅(新潟県)
- 内容:固定階段+開閉式天窓+棚造作
- 費用:約82万円
- 効果:「ちょっとした書斎としても使えて便利」
■ 注意点と施工時のポイント
注意点 | 解説 |
---|---|
換気の確保 | 通気口・小窓・換気扇の設置で湿気対策 |
防火・耐震対応 | 法規制により仕上げ材や施工方法に制限あり |
採光の確保 | 必要に応じてトップライトや窓を設ける |
増築扱いの回避 | 屋根裏利用は建築確認が不要なケースが多いが要確認 |
■ 補助金の適用について
制度名 | 内容 |
---|---|
長寿命化リフォーム支援事業 | 屋根裏の断熱化を含む場合、補助対象になる可能性あり |
地域独自の住宅改修助成 | 地域によっては収納改善リフォームが対象に |
👉 全国優良リフォーム会社への一括見積もりなら【リショップナビ】
まとめ
屋根裏収納の増設は、費用を抑えつつ収納力と快適性を両立できる効率的なリフォームです。
小屋裏空間を活かすことで、室内の圧迫感が減り、家全体の居住性が向上します。
断熱・換気・荷重設計に注意しつつ、信頼できる業者に相談して計画を立てましょう。