こんにちは。私は住宅リフォーム業界で10年以上、現場監督・設計・営業に携わってきた元リフォーム専門家です。数多くの屋根工事を見てきた中で、工事中や工事後にトラブルになるケースは決して少なくありません。
この記事では、屋根リフォームで起きやすいトラブル事例を5つに絞って、発生原因と具体的な対策をプロの目線で分かりやすく解説します。これから屋根工事を考えている方や、見積もりを検討している方の参考になれば幸いです。
トラブル1：見積もりと請求金額が大きく違う
事例
見積もり段階では80万円だったのに、工事が終わったら追加工事が発生し、最終的に100万円を請求された。
原因
- 現地調査が不十分なまま見積もり
- 契約書に追加工事の条件が明記されていなかった
対策
- 必ず現地調査をしてもらった上で正式見積もりをもらう
- 見積書に“想定される追加工事と費用”を明記してもらう
✅ プロの視点：下地や構造の劣化は工事中に判明することも。予備費を含めた資金計画を立てましょう。
トラブル2：施工ミスによる雨漏り・破損
事例
リフォーム後に雨漏りが発生。調査したところ、防水処理やシーリングの甘さが原因だった。
原因
- 経験不足の職人が施工
- 工程管理がされていなかった
対策
- 施工実績の多い業者を選ぶ
- 工事中に中間検査・完了検査を依頼する
- 工事写真を工程ごとに記録してもらう
✅ プロの視点：足場や屋根上の作業は“見えない部分”だからこそ、証拠を残す体制が重要です。
トラブル3：見た目が思っていた仕上がりと違う
事例
新しい屋根材の色が、カタログで見た色と実際に施工された色では印象が全く異なっていた。
原因
- 小さなサンプルだけで色を決めた
- 日光や角度で見え方が変わることを考慮していなかった
対策
- A4サイズ以上の大きなサンプルで確認
- 屋外で自然光の下で色をチェックする
- できれば既存施工例を写真で見せてもらう
✅ プロの視点：屋根は外壁との調和も考慮する必要があります。全体のバランスも確認を。
トラブル4：工事中の騒音や埃で近隣トラブル
事例
工事の騒音やゴミが原因で、近隣住民からクレームが入り、関係が悪化した。
原因
- 着工前の挨拶や説明が不十分
- 現場の清掃・養生が徹底されていなかった
対策
- 着工前に業者と一緒に近隣挨拶を行う
- 工事日程・時間帯・騒音の程度を説明しておく
- 養生・清掃の体制を業者に事前確認
✅ プロの視点：工事そのものよりも「周囲への気配り」が業者の質を左右します。
トラブル5：保証内容が不明確、対応してくれない
事例
施工後3年で屋根材が一部はがれたが、「保証対象外」と言われてしまった。
原因
- 保証期間や範囲が契約書に明記されていなかった
- 保証書が発行されていなかった
対策
- 工事保証・材料保証の有無と内容を契約書で確認
- 保証書を必ず書面で受け取る
- アフターフォロー体制や点検制度の有無も確認
✅ プロの視点：保証の有無は“会社の姿勢”そのもの。書面がない場合は要注意です。
屋根リフォームで後悔しないためのチェックリスト
✅ 現地調査の上で、詳細な見積もりを受けたか？
✅ 工程・施工方法の説明を理解した上で契約したか？
✅ 色・素材は大判サンプルで屋外確認したか？
✅ 近隣への配慮・挨拶は業者と一緒に計画したか？
✅ 保証書やアフターサービスの内容を確認したか？
まとめ：屋根工事は“見えないからこそ慎重に”
屋根リフォームは、高額な投資であると同時に、施工ミスや手抜きが目視では分かりにくい“見えない工事”でもあります。だからこそ：
- 複数業者からの相見積もり
- 工事中の写真記録
- 書面での契約と保証の確認
この3つを徹底することで、後悔しないリフォームが実現します。
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大切な住まいを守る屋根工事。この記事が、あなたの安心・納得のリフォームに役立つことを願っています。
