こんにちは。私は住宅リフォーム業界で10年以上、現場監督・設計・営業に従事してきた元リフォーム専門家です。数百件の浴室工事を経験する中で、「もっとこうしておけばよかった」「業者に相談しておけば…」といった後悔の声を多く耳にしてきました。
この記事では、お風呂リフォームで特に起きやすい失敗例を5つに厳選し、それぞれに対する具体的な対策も交えてご紹介します。これから浴室のリフォームを検討している方にとって、非常に役立つ内容になっています。
失敗1:サイズの選定ミスで「狭い・出入りしづらい」
よくある事例
ユニットバスを交換する際、従来のサイズに合わせて発注したが、結果として浴槽が小さくなり足が伸ばせなくなったり、洗い場が狭く感じたりするケースがあります。
原因
- リフォーム前と同じサイズと決めつけた
- 浴槽・洗い場のバランスを事前に確認しなかった
対策
- 実際のユニットバスをショールームで体験し、浴槽内寸や出入りしやすさをチェックする
- メーカーごとにサイズ感やレイアウトが異なるため、必ず実物を比較検討
✅ プロのポイント:同じ「1616サイズ」でもメーカーにより内部寸法や浴槽形状が異なります。
失敗2:「床・壁・天井の色が暗すぎた/明るすぎた」
よくある事例
おしゃれに見えると思って黒系や濃い木目調の壁パネルを選んだ結果、実際の浴室が思ったより暗く冷たく感じた。
原因
- サンプルパネルと実際の空間では印象が異なる
- 照明や天井の色との組み合わせを考慮していなかった
対策
- ショールームで「室内照明下」で色味を確認する
- サンプルは広い面積で比較する(小さい見本は参考にならない)
✅ プロのポイント:一面だけアクセントカラーにして、他は明るめでまとめるのが失敗しにくいです。
失敗3:「水栓・シャワー・鏡の高さ」が合っていない
よくある事例
工事が終わってから「シャワーフックが高すぎる」「鏡の位置が低すぎる」など、家族の身長に合わず使いづらいという不満。
原因
- 標準位置で発注したままカスタマイズせずに設置
- 家族構成や使用スタイルを考慮していなかった
対策
- 使用する人の身長・使い方に合わせて高さ調整を依頼
- メーカーによっては工場出荷時に高さの変更が可能
✅ プロのポイント:施工後では変更が難しいため、事前の打ち合わせで確認を徹底しましょう。
失敗4:「換気・断熱対策が不十分で寒い/カビやすい」
よくある事例
冬場の入浴が寒く、浴室乾燥機や断熱仕様を付けなかったことを後悔。結果的にカビが発生しやすくなった。
原因
- 予算を優先して断熱材や暖房設備を削った
- 換気性能の確認を怠った
対策
- 浴室暖房乾燥機の設置を検討(予算が許せばミストサウナ付き)
- 窓や床下の断熱対策を含めたプランを考える
✅ プロのポイント:冬場に寒さを感じた浴室は「使用率」が下がるため、快適性は最優先です。
失敗5:「掃除のしやすさ」を考えていなかった
よくある事例
「排水口の構造が複雑で掃除が面倒」「カウンターの裏に水垢が溜まりやすい」など、掃除に手間がかかることで不満が発生。
原因
- 見た目や価格重視で選定
- 掃除のしやすさを具体的にシミュレーションしていなかった
対策
- カウンター取り外し可/排水口の構造がシンプルなタイプを選ぶ
- 壁や床の素材も「汚れにくさ・拭き取りやすさ」を基準に選定
✅ プロのポイント:「キレイ浴槽」「掃除ラク排水口」など、各社の“お手入れ機能”にも注目しましょう。
後悔しないお風呂リフォームのためのアドバイス
✅ 予算配分は「快適性・安全性・清掃性」を最優先に
✅ 必ずショールームで実物のサイズ感と色味を確認する
✅ メーカーやシリーズによる差異をしっかり比較する
✅ 業者との打ち合わせでは“使用者視点”を忘れずに
まとめ:お風呂は「リラックス空間」だからこそ失敗したくない!
浴室リフォームは、見た目だけでなく機能性・快適性・メンテナンス性を重視することで、長く満足できる空間になります。逆に、安さだけで判断すると、生活の質を落としかねません。
まずは複数の業者に見積もりを取り、それぞれの提案力・知識・保証体制を比べてみましょう。
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後悔のない浴室リフォームの第一歩は「正しい情報と準備」から。この記事が皆さんの安心・快適なバスライフの参考になれば幸いです。