こんにちは。私は住宅リフォーム会社で10年以上現場監督・設計・営業に携わってきた元リフォーム専門家です。これまで300件以上の案件に関わってきた中で、「キッチンのリフォームをしたけど後悔した」という相談を数多く受けてきました。
この記事では、実際に私が担当したお客様のリアルな体験談をもとに、キッチンリフォームで後悔しやすいポイントと、その対策を専門家の視点でわかりやすく解説します。
ケース1:「見た目重視」で収納が足りなくなった
体験談
Aさん(40代主婦)は、インスタで見た“おしゃれなオープンキッチン”に憧れ、吊戸棚をなくしてすっきりとしたデザインに。ところが、調味料やストック食品の置き場に困り、キッチンがすぐ散らかってしまったとのこと。
原因と教訓
- 見た目を優先して収納力を犠牲にした
- ライフスタイルと収納ニーズのバランスを考えていなかった
✅ 対策: 収納する物を事前にリストアップし、設計に反映させる。美観と機能性の両立を目指しましょう。
ケース2:「最新設備」を導入したけど使いにくい
体験談
Bさん(50代夫婦)は、ショールームで勧められたハイグレードなIHコンロとタッチレス水栓を導入。しかし、操作に慣れず、結局以前のガスコンロの方が使いやすかったと後悔。
原因と教訓
- 実際の使用シーンを想定していなかった
- 機能が多すぎてシンプルな操作性を損なった
✅ 対策: 実物をショールームで体験し、自分に合うか確かめること。高機能=便利とは限らない。
ケース3:「通路幅」が狭くて家族とぶつかる
体験談
Cさん(30代共働き家庭)は、壁付けから対面式に変更。回遊できるキッチンにしたが、通路が狭くなり、夫婦で同時に立つと動きにくいと不満。
原因と教訓
- 通路幅が最小限の寸法(60cm程度)だった
- 家族の動線を想定していなかった
✅ 対策: キッチン通路は最低でも90cmを確保。複数人で使う前提なら120cmが理想です。
ケース4:「ゴミ箱の置き場」がなかった!
体験談
Dさんはシンク下や背面収納の設計にこだわったが、生活してみて気づいたのは「ゴミ箱のスペースがない!」ということ。結果、見栄えが悪くストレスに。
原因と教訓
- 実生活で必要なもの(ゴミ箱・電化製品など)を考慮していなかった
✅ 対策: 「実際の生活動線・物の配置」を設計段階でシミュレーションする。
ケース5:「カウンターが高すぎて使いにくい」
体験談
Eさん(60代女性)は、デザイン性を重視してカウンター高さを90cmに設定。結果、調理時に肩が上がって疲れると感じるように。
原因と教訓
- 身長や調理スタイルに合わない高さ設定だった
✅ 対策: 一般的には「身長÷2+5cm」が適正高さ。必ずショールームで確認を。
ケース6:「配線・コンセント不足」で後悔
体験談
Fさんはキッチン家電をたくさん使う家庭。にもかかわらず、コンセントが2口しかなく、タコ足配線に。火災の不安も。
原因と教訓
- 家電配置や数を想定せずにプランを立てた
✅ 対策: 炊飯器、電子レンジ、トースター、ミキサーなど具体的に置く家電を想定し、必要数+予備口を確保する。
後悔しないキッチンリフォームのためのチェックリスト
✅ 収納量と動線をシミュレーションしたか?
✅ 家電・ゴミ箱などの配置を考慮しているか?
✅ 設備はショールームで体験・確認したか?
✅ 身長に合ったカウンター高さにしたか?
✅ コンセントの数と位置は足りているか?
✅ 家族の生活スタイルに合ったレイアウトか?
まとめ:キッチンリフォームは“見た目+生活のリアル”を大切に
キッチンは毎日使う場所だからこそ、小さな不便が大きなストレスになります。リフォームで後悔しないためには、以下を心がけましょう:
- 見た目だけでなく“実際の使いやすさ”を最優先に
- 家族構成・生活リズム・調理スタイルを反映させる
- 図面だけでなく、現地・ショールームでの確認を徹底
まずは複数の業者に相談して、提案の違いやアドバイスを比較することから始めましょう。
👉 全国優良リフォーム会社への一括見積もりなら【リショップナビ】
この記事が、あなたのキッチンリフォーム成功のヒントになれば幸いです。