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古い木造家屋を今風にリフォーム、成功事例とかかった金額

Renovating an old wooden house into a modern one: success stories and costs
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築30年、40年を超える木造家屋には、独特の趣と温もりがあります。しかし、老朽化により住みにくさを感じる方も多く、「今の暮らしに合った間取りに変えたい」「断熱性能を上げたい」「見た目を今風にしたい」といったニーズが高まっています。

この記事では、リフォーム業界で10年以上の実績を持つ筆者が、古い木造家屋を“今風”に生まれ変わらせた成功事例と、それにかかった費用の実例を交えながら、実践的なアドバイスを紹介します。


■ 木造家屋リフォームの目的とニーズ

古い木造家屋のリフォームでは、次のようなニーズが多く見られます:

  1. 耐震性の向上:古い基準で建てられた家は、地震対策が不十分なことが多い。
  2. 断熱・気密性の向上:冬寒く、夏は暑い。冷暖房効率が悪い。
  3. 間取り変更:和室中心の間取りを、LDK一体型へ。
  4. 水回りの刷新:キッチン、トイレ、浴室の老朽化。
  5. 外観デザインの刷新:レトロ感を残しつつ、モダンな印象にしたい。

これらは単独の工事で対応することもあれば、フルリノベーションとして一括で行うケースもあります。


■ 成功事例①:築40年の一戸建てをナチュラルモダンに再生(東京都)

  • 物件概要:木造2階建て・延床面積98㎡・築40年
  • 家族構成:夫婦+子供2人
  • 主な要望:古さを活かしつつ、明るく開放的なLDKへ/水回り全更新
リフォーム内容:
  • 和室と台所を一体化し、22帖の広々LDKを実現
  • 断熱材の全面交換(床・壁・天井)
  • 無垢フローリングと塗り壁仕上げで自然素材を活用
  • キッチン・洗面・トイレ・浴室の全交換(システムバス導入)
  • 耐震補強(柱の補強・筋交い追加)
  • 外壁塗装と玄関ドアの交換
費用:約1,050万円
  • LDK改装:約400万円
  • 水回り設備更新:約250万円
  • 断熱・耐震工事:約200万円
  • 外装・玄関まわり:約150万円
  • 設計・諸費用:約50万円
工期:3ヶ月
ポイント:
  • 元の梁や柱を活かしつつ、モダンな照明や収納を組み合わせた。
  • 吹き抜けの天井を利用して採光を確保。
  • 無垢材のぬくもりが感じられる「今風の古民家風住宅」に。

■ 成功事例②:築35年の実家を二世帯住宅に(愛知県)

  • 物件概要:木造平屋・延床面積85㎡・築35年
  • 家族構成:両親+子世帯(子供1人)
  • 主な要望:玄関・水回りを分けて二世帯対応にしたい
リフォーム内容:
  • 間取り変更により、キッチン・浴室・トイレを2セット設置
  • 子世帯側にロフトスペースを増築
  • バリアフリー対応(段差解消・手すり・引き戸化)
  • 屋根の葺き替えと外壁塗装(カラー変更)
  • エアコン・給湯器・配線設備の一新
費用:約870万円
  • 間取り改修+設備更新:約500万円
  • バリアフリー改修:約120万円
  • 外装・屋根工事:約150万円
  • ロフト造作・内装工事:約100万円
工期:2.5ヶ月
ポイント:
  • 間仕切りと動線を工夫することで、生活空間をしっかり分離。
  • 色使いと素材で“古さ”を感じさせない仕上がりに。

■ 成功事例③:築50年の木造住宅を民泊施設に再生(京都府)

  • 物件概要:木造2階建て・延床面積120㎡・築50年
  • 主な要望:古民家の風情を残して宿泊施設にしたい
リフォーム内容:
  • 土間と和室を残しつつ、LDKをモダン仕様に改修
  • 既存の梁・柱・建具を再利用(アンティーク感の演出)
  • 耐震補強と防音・断熱工事
  • キッチンとバスルームは外国人対応のハイスペック仕様
  • 全館Wi-Fi・セキュリティシステム導入
費用:約1,200万円
  • 建物補修・補強:約350万円
  • 内装・デザイン工事:約400万円
  • 設備・配線・IT工事:約300万円
  • 設計・消防法対応など:約150万円
工期:4ヶ月
ポイント:
  • 海外からの観光客をターゲットにデザインを調整。
  • 自然素材と和風デザインを組み合わせた「ジャパンモダン」仕上げ。

■ リフォームの費用感と注意点

工事項目費用の目安(延床30坪)
フルリノベーション800万〜1,500万円
水回りリフォーム150万〜300万円
外壁・屋根改修100万〜300万円
断熱・耐震補強200万〜400万円
注意点:
  • 事前調査が肝心:床下や壁内部の劣化は開けてみないと分からない。
  • 行政の補助金制度の活用:耐震・省エネリフォームは助成対象のことも。
  • 設計・施工会社の選定:木造リノベーションに強い実績ある業者が安心。

■ 専門家のアドバイス

筆者の経験では、古い木造家屋の良さは“構造材”にあります。手刻みされた梁や無垢の柱、しっかりした基礎。これらは新築では得られない価値です。

一方で、「見えない劣化」や「現代の生活に合わない設計」が課題となるため、見た目だけでなく構造と設備を含めた計画的なリフォームが重要です。

リフォームを成功させるには:

  • 適切な予算配分
  • 設計士との打ち合わせ
  • 信頼できる業者選び
  • 見積もり比較と工事内容の精査

これらを丁寧に進めることで、“古い家が新築以上に快適な家”へと生まれ変わります。


まとめ

古い木造家屋のリフォームは、「味わい」と「快適性」を両立させるプロジェクトです。住み慣れた家を活かしつつ、現代的な暮らしにアップデートするには、適切な計画と専門的な知見が不可欠です。

まずは今の家の状態を把握し、希望のスタイル・暮らし方を明確にしましょう。そのうえで複数の業者から見積もりを取り、納得のいくパートナーを見つけることが成功の鍵となります。

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リフォームは、古き良き住まいに新たな価値を加える「家の再生」。ぜひ理想の暮らしを手に入れてください。