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台所のIH化リフォーム、木造住宅ならではの工事内容

Renovating the kitchen to make it an induction cooker, a construction project unique to wooden houses
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近年、火を使わない安全な調理機器として注目されているIHクッキングヒーター(以下IH)。特に小さなお子さんや高齢者がいる家庭では、安全性・清掃性・省エネ性能の面からガスコンロからIHへのリフォームが進んでいます。

しかし、木造住宅ならではの構造や配線環境には特有の注意点があります。この記事では、リフォーム業界で10年以上現場経験を積んできた筆者の立場から、木造住宅におけるIH化リフォームのポイント、注意点、工事内容、費用目安などを詳しく解説していきます。


■ IH化のメリットとは?

まずは、IHにリフォームすることで得られるメリットを整理しましょう。

  • 火を使わないので火災リスクが低い
  • トッププレートがフラットで掃除がしやすい
  • 火力の調整がデジタルで細かくできる
  • 調理中の室内温度上昇が抑えられる
  • タイマー機能・自動OFFなど便利な機能が充実

特に木造住宅では、火災リスクを軽減できるという点が大きな安心材料となります。


■ 木造住宅でIHにリフォームする際の主な注意点

木造住宅でIH化を検討する際、以下の点に注意が必要です。

  1. 分電盤・配線の容量確認が必要
     IHはガスよりも消費電力が高く、単相200V・30A以上が推奨されます。
     →築年数が古い木造住宅では、分電盤や配線の交換が必要になることがあります。
  2. 壁・床の下地構造を事前に確認
     IH設置時には電源配線をキッチンまで通す必要があるため、床下や壁内の構造を点検し、配線ルートを確保する工事が発生します。
  3. 換気計画の見直し
     IHはガスに比べて燃焼ガスが出ないため、従来のレンジフードでは過剰換気になるケースも。必要に応じて換気設備を調整します。
  4. システムキッチンとの相性
     ビルトインタイプのIHを設置する際、キッチンのサイズ・開口寸法との整合性を事前確認。

■ IH化に伴う具体的な工事内容

木造住宅のIH化では、以下のような工程を踏みます。

① 現地調査・電気容量の確認
  • 分電盤の位置・電圧容量(100V/200V)を確認
  • 電線の配線経路を壁・床・天井裏から確認
  • 必要ならば中部電力・東京電力などへの電力契約変更
② 分電盤・ブレーカー交換
  • 古い分電盤から200V対応の分電盤に変更
  • IH専用回路のブレーカーを設置
  • 電力会社への申請が必要になるケースも
③ 専用回路の配線工事
  • 床下・天井裏・壁内に電線を通し、キッチンまで配線
  • 火災リスクを防ぐためのPF管などの保護材で配線を保護
  • コンセントや配電盤が古い場合は交換も検討
④ IH機器の設置・接続
  • システムキッチンに組み込む or 単体IH台に設置
  • メーカーごとの仕様に合わせた取付調整
⑤ 換気扇やフードの見直し(必要に応じて)
  • フラット型換気扇など、IH向きのモデルへ交換

■ リフォーム費用の相場

工事項目費用の目安
IH機器(本体)約7万〜25万円
分電盤交換工事約5万〜15万円
専用回路・配線工事約5万〜10万円
キッチン周辺改修工事約5万〜20万円
換気扇交換(必要時)約3万〜10万円

※本体価格はメーカー・機能・グレードにより幅があります。
※全体で約20万〜50万円が一般的な予算感です。


■ 施工事例紹介

【事例①】築35年 木造戸建て(神奈川県)
  • 旧型ガスコンロからIHへ変更
  • 分電盤が100Vだったため、ブレーカー・契約容量を変更
  • 床下配線によりIH専用回路を設置
  • 合計費用:約38万円
  • 工期:2日間
【事例②】築20年 木造アパート(大家さんからの依頼)
  • 火災対策の一環でIH化を全3戸実施
  • IH機器はリーズナブルなモデルを採用
  • 換気設備は既存のまま利用
  • 合計費用:約25万円/戸
  • 工期:1日/戸(3日間)
【事例③】築15年 木造住宅(高齢者向け住宅)
  • ガス漏れリスク回避のためIHへ
  • 分電盤は対応済み、配線のみ実施
  • 換気扇も同時に省エネモデルに交換
  • 合計費用:約30万円
  • 工期:1.5日

■ 業者選びのポイント

IH化リフォームは「電気設備工事」と「キッチン工事」が関わるため、両方に対応できる業者を選ぶことが重要です。

  • 電気工事士の資格を持つ業者
  • 木造住宅のリフォーム経験が豊富
  • 分電盤や電力契約の知識がある
  • IH機器メーカーの認定施工店であればさらに安心

筆者の経験では、「キッチン業者に任せたら電気が非対応だった」「電気業者に任せたらキッチンの加工がうまくいかなかった」という事例を何度も見てきました。

必ず事前に**「電気とキッチン、両方を見てもらえるか」**確認してから依頼しましょう。


■ 一括見積もりサービスの活用がおすすめ

IH化リフォームは「電気契約」「住宅構造」「設置機器」によって工事内容が大きく変わるため、複数業者からの見積もりを取ることが非常に重要です。

一括見積もりサービスを活用すれば:

  • 木造住宅に強い業者を比較検討できる
  • 現地調査も無料で依頼できるケースが多い
  • 機器や工事内容の提案も比較しやすい

筆者自身も、現場でお客様に一括見積もりサービスを提案し、最終的により安く・早く・丁寧な業者に出会えたという声を多く聞いてきました。


まとめ

木造住宅でのIH化リフォームは、安全性・快適性・将来性の観点から非常におすすめの選択肢です。ただし、住宅の構造や電気設備に応じて適切な工事が必要であるため、経験豊富な業者による施工が欠かせません。

まずは現地調査と見積もりを依頼し、ご自身の家に合った最適なリフォームプランを検討してみてください。

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IHで安全・快適なキッチンライフを、あなたの木造住宅にぜひ導入してみましょう。